鹿児島市庁舎別館A棟(耐震改修)
場所鹿児島市
竣工年2016年
用途オフィスビル
構造鉄筋コンクリート造
床面積10,343m²
「鹿児島市本庁舎整備基本構想」の基本方針に基づき、市民課などの庁舎機能を有する「鹿児島市役所本庁舎別館A 棟」の耐震補強工事を行った。建設から約50年経過している建物を今後30年以上市民に愛される建物に生まれ変わらせることを目的に計画。
耐震診断の結果、別館のIs値は一部を除き基準値を下回っており、補強を要することが分かった。また、補強以外にも耐震診断により、高すぎる塔屋、老朽化が顕著な外壁材(PC 板)などの安全性に関する問題も明らかになった。今回の計画はこれらの問題を解決し、内装・設備まで全て更新する大規模な改修工事となった。
既存建物の塔屋は4層あり、地震により倒壊する恐れがあったため、上部を解体することで安全性を高めた。また、鉄筋に溶接接合されている外壁(PC 板)は地震による剥離の恐れがあったため取り外し、軽量な押出成形セメント板に改修。いずれの工事も建物重量の軽量化に寄与し、耐震性の向上にもつながった。
本工事では耐震補強の手法として、耐震壁の設置とコンクリート柱巻き、炭素繊維による柱補強の3つの補強方法を採用。特に炭素繊維柱補強は全柱の約6割を施工し、執務空間の支障にならない形で、柱の靭性が確保されたことにより、耐震性の向上が実現した。
213055
耐震診断の結果、別館のIs値は一部を除き基準値を下回っており、補強を要することが分かった。また、補強以外にも耐震診断により、高すぎる塔屋、老朽化が顕著な外壁材(PC 板)などの安全性に関する問題も明らかになった。今回の計画はこれらの問題を解決し、内装・設備まで全て更新する大規模な改修工事となった。
既存建物の塔屋は4層あり、地震により倒壊する恐れがあったため、上部を解体することで安全性を高めた。また、鉄筋に溶接接合されている外壁(PC 板)は地震による剥離の恐れがあったため取り外し、軽量な押出成形セメント板に改修。いずれの工事も建物重量の軽量化に寄与し、耐震性の向上にもつながった。
本工事では耐震補強の手法として、耐震壁の設置とコンクリート柱巻き、炭素繊維による柱補強の3つの補強方法を採用。特に炭素繊維柱補強は全柱の約6割を施工し、執務空間の支障にならない形で、柱の靭性が確保されたことにより、耐震性の向上が実現した。
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