段々の家
場所鹿児島市
竣工年2021年
用途住宅
構造木造 一部 鉄筋コンクリート造
床面積331m²
都市の小さな劇場
敷地は様々な規模・用途の建物が所狭しと混在する通りの一角にあった。
そのような周囲の雑然とした状況をそのまま室内に取り入れることに気が引けたため、内向きの視線で生活風景を豊かにつくりだしていくことにした。
建物は斜線制限や駐車時の取り回しを考慮した道路よりセットバックしたボリュームを配置し、ガレージやオーディオルームのある1階は遮音性や耐火性に優れた鉄筋コンクリート造、主な居住空間である2・3階は比較的低コストでプランニングのしやすい木造とした。
木造部分は平面的には切妻にズレを設けた雁行状とし、立体的には上下に床をずらすスキップフロアの計画としている。
ズレによって生まれたスペースには植栽やデッキテラス、有孔折板製のフェンスなど、周囲との距離感を調整する設えをつくりながら開口部を設け、ズレを介して内の風景と外の景色が混じりあうような構成を検討した。
つながりつつ、同時にずれている構成が色々な視線や動きの交錯する「舞台」のような背景になればと考えている。
「都市の小さな劇場」で生活が豊かに育まれていくことを願っている。
220048
敷地は様々な規模・用途の建物が所狭しと混在する通りの一角にあった。
そのような周囲の雑然とした状況をそのまま室内に取り入れることに気が引けたため、内向きの視線で生活風景を豊かにつくりだしていくことにした。
建物は斜線制限や駐車時の取り回しを考慮した道路よりセットバックしたボリュームを配置し、ガレージやオーディオルームのある1階は遮音性や耐火性に優れた鉄筋コンクリート造、主な居住空間である2・3階は比較的低コストでプランニングのしやすい木造とした。
木造部分は平面的には切妻にズレを設けた雁行状とし、立体的には上下に床をずらすスキップフロアの計画としている。
ズレによって生まれたスペースには植栽やデッキテラス、有孔折板製のフェンスなど、周囲との距離感を調整する設えをつくりながら開口部を設け、ズレを介して内の風景と外の景色が混じりあうような構成を検討した。
つながりつつ、同時にずれている構成が色々な視線や動きの交錯する「舞台」のような背景になればと考えている。
「都市の小さな劇場」で生活が豊かに育まれていくことを願っている。
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