方形屋根の家
場所姶良市
竣工年2020年
用途住宅
構造木造
床面積170m²
のびやかなすまい
住宅街にある敷地は少し地盤が高い北西側の隣地に民家が建ち、南東側の道路に間口広く面した立地であった。
そのような敷地の周辺環境に素直に呼応することにして、最も環境のよい南東側に庭をおいて、隣地側を背にした建物で庭をL字に囲んだ配置計画とした。
L字型の配置で道路側の正面は開けた雰囲気に、長手方向は奥行きの深い構成となった。
室内はちょうどL型が折れる部分で共用ゾーンと個室ゾーンに分けることにして、北東側の玄関から南西側の個室に向かって私性が徐々に高まる奥行を活かした構成とした。
また施主は伝統的な家屋における生活のように付かず離れずの関係の中で柔軟に空間を使い分ける生活のイメージも持たれていたため、そのようなのびやかな関係性を受け入れる空間として、ゾーンをまたぐL字型の長い空間を庭に沿って配した。
長い空間のなかで個人が、或いは家族が行う様々な活動が時々の距離感の中でうまく配分されればと考えている。
細部は全体にわたって柔らかい表情となるよう心掛け、生活のなかの何気ない行為、気分を受け入れられるような居場所となるよう心掛けた。
つつましい表情をもつ“のびやかなすまい”のなかで“普通の生活”が豊かに育まれていくことを願っている。
219041
住宅街にある敷地は少し地盤が高い北西側の隣地に民家が建ち、南東側の道路に間口広く面した立地であった。
そのような敷地の周辺環境に素直に呼応することにして、最も環境のよい南東側に庭をおいて、隣地側を背にした建物で庭をL字に囲んだ配置計画とした。
L字型の配置で道路側の正面は開けた雰囲気に、長手方向は奥行きの深い構成となった。
室内はちょうどL型が折れる部分で共用ゾーンと個室ゾーンに分けることにして、北東側の玄関から南西側の個室に向かって私性が徐々に高まる奥行を活かした構成とした。
また施主は伝統的な家屋における生活のように付かず離れずの関係の中で柔軟に空間を使い分ける生活のイメージも持たれていたため、そのようなのびやかな関係性を受け入れる空間として、ゾーンをまたぐL字型の長い空間を庭に沿って配した。
長い空間のなかで個人が、或いは家族が行う様々な活動が時々の距離感の中でうまく配分されればと考えている。
細部は全体にわたって柔らかい表情となるよう心掛け、生活のなかの何気ない行為、気分を受け入れられるような居場所となるよう心掛けた。
つつましい表情をもつ“のびやかなすまい”のなかで“普通の生活”が豊かに育まれていくことを願っている。
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